パルムの樹
   A TREE OF PALME

*ネタバレを含む感想となっていますので
未視聴の方はご注意ください

FCの監督、『なかむらたかし』の作品として前々からすごく気になっていました
パルムの樹
しかし、実際観た友人の感想を聞いても、ネットで上がっている感想を見ても
褒めているものが一つもなく(笑)、かなり期待せずに観始めました。

最初なかなか、テンポが悪い上に世界観がさっぱり理解できませんでした。
ファンタジーは最初の段階で、世界観を視聴者に理解させる事ががもっとも重要だと
私は思っているのですが、私がバカなのか何回も観るタイプの作品なのか、世界観に
ずっとおいてきぼりをくってしまいました。
アニメという、せっかく映像で伝える作品なのだから、キャラにしゃべらせるだけで
はなく、ほんのちょっとでも、地下で何が起きていたのか、天空はどのような世界な
のか、その辺を描いてほしかったです。

とまあ、グチグチ書きましたが、実は中盤あたりから涙を堪えながら観ていました(笑)
なかむらたかしFCでもそうでしたが本領発揮は中盤からのようです!
ヒロイン、ポポと母親が別れるシーンで、この作品のテーマが見えました
私独自の見解なので人によってちがうかもしれませんが、
表面上のテーマは『人間にしてもらうため、仲間と旅をする』
で、内面、作品の軸となるテーマは

『愛、やさしさ』

だと思ったんです。
娘を虐めぬく母親
自分に対しての憤りを娘にぶつけてしまう
でも、心の底では娘を愛している
その結果、母親から与えてもらえない愛を、植物から感じるようになる娘
しかし、そのことを理解できな周りの者
私は不器用な愛の表現方法しかできないキャラに弱いみたいです(ヒースマとか)
この辺、かなり作品ポイント上↑

そして、パルムはポポに出会い人間らしくなっていきます
しかし、人間に近づくことは決して良いことばかりではなく、パルムの性格はだんだん変わっていきます
感情の整理がうまくできないパルム
ここが、また怖いのなんのって!最初、不気味なロボットの動き方をしていた映像より、はるかに怖い!!
パルムの心がまったく読めないんです、笑った瞬間振り返ると怒っているといったかんじで、
なかむらたかしは、生理的に怖いもの描いたらもうピカイチです!マジ怖いよたかし、そのへんにしといてくれ。

旅の終わり、パルムは結局人間になる願いは叶いませんでした。
しかし、樹として生きていくことをポポに告げます。
そして、ポポが結婚して子供ができ、その子達を見守っていきたいと言います。
数年前の私なら、この終わり方は確実に否定派でした
パルムが人間になってポポとくっついてほしいと、ぜったい言っていたでしょう。
でも今の私は、この終わり方が大変気に入っています
ポポ個人への愛だけではなく、その子孫達
パルムはもっと大きく視野の広い愛し方が出来るようになったんです。
ちょっと残念なのが、それなら最後までついてきてくれた、
シャタ、プー、ムー、にもお礼じゃなくとも一言かけてほしかったな。

音楽ですが、新居 昭乃は、CMで小田 和正 使うくらい反則です(笑)
歌が流れるたび、涙腺が緩んだ・・・

話がそれますが、パルムの仲間のシャタ→
影のあるヒーローだと思ったらマザコンだったり、大変ツボなキャラで萌ました(笑)
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